『想い出 あれこれ』新発売

今年10月、山本民子著『想い出 あれこれ』がAmazonから新発売となりました。

この本は、2013年9月から2018年8月にかけてブログへ投稿された記事を書籍化したもので、13のエッセイからなります。

【内容紹介―裏表紙より】
私が生まれた時には既に戦争が始まっていました。しかし、私が直接戦争の影響を受けたのは戦後の物のない時代でした。環境を上手に生かし精力的に遊んだ子供の頃、貧しくても今も心が和むような想い出をたくさん残してくれた両親、古い昔の文化に触れることが出来た時の悦び……。そんな想い出をそこはかとはなしに綴ったものです。きっとびっくりするようなことがあるかもしれません。

【目次】
1. 初めての英会話
還暦目前に英会話に挑戦。中学校で初めて 習った英語はイギリス英語。
ビックリの 連続の レッスン風景。
2.「風立ちぬ」雑感
「風立ちぬ」の映画を観ながら、思いは 小学生の頃の学芸会の練習風景へ。
3. クリスマスの贈り物
我が家で初めてクリスマスをした時 から のクリスマス の想い出。
みんなで讃美歌を歌ったこと。
4. 昔の雪国での冬の遊び
豪雪をものともせず、ぼうふら、竹 びっか、スキーで元気に外遊び。
5. 幻のトイレ
私が出会った今は見ることが出来ない珍しいトイレの話、二つ。
6. 他人(ひと)の気持ち
慰めや勇気づけの言葉では必ずしも人は 癒されない。
7. 煮物だーい好き
雪深い山形の冬の食べ物、 茎たち干しの煮物の作り方など。
8. 名前あれこれ キラキラネームほか
日本人の名前の変遷、 珍しい 名前。キラキラネーム。
9. 忘れ得ぬ尾瀬
昭和34年大学生だった私は歩く自信のない友人を強引に
尾瀬の旅に誘った後の、得も言われぬ後悔とその後。
10. 岩瀬文庫古文書講座
初めて参加した古文書講座の思い出。古文書が少し読めるように。
11. 私のカレー物語
我が家そして私のライスカレー(カレーライス) の変遷 。
中村屋 のカリーライス。美味だったパキスタンのカレー。
12. ここは蚤郡虱村字カイカイ一番地
虱や蚤取りの話。頭や体にDDT。 父の駄洒落に私と妹は大喜び。
13. 父が出場した甲子園
父が出場した第2回全 国中等学校優勝野球大会 と父のその後。

【書籍化の背景】
著者の山本民子さんは、私も所属するボランティアグループのブログに「ライラック」という名前で記事を書いていました。彼女は最初の投稿にあたって、こう述べています。

ライラックの花言葉は『想い出』『友情』です。徒然草ではありませんが、心に浮かぶよしなしごとを想い出話を交えながら 折々の思いを綴り、また今日この頃と比べながら、遠い昔にも思いを馳せたいと思っての命名でした。

このブログサイトは2018年秋に閉鎖となりました。ネットサークルのブログサイトで、季節ごとのページレイアウトや投稿記事の編集、サイトの更新を担当し、ライラックさんの最初の読者であった私にとっても残念なことでした。その想い出の世界の中には、生き生きとしたライラックさんの姿があり、私はライラックさんの投稿を毎回待ち望んでいたからです。

しかし”幸い”なことに、そのサイトは、メモ帳でソースファイルを作りペイントで画像処理をして html ファイルを手作りするといった時代錯誤的なものでした。サイトを閉鎖してもいつでもパソコン上で記事を再現できるように、私はすべてのデータを残していました。そしてサイトを楽しんでいただいたライラックさんには、USBでデータをお渡ししました。

その後私は My Own Book を始めることにし、自著をアマゾンからPOD出版ました。『二つのロサンジェルス』は、ページ数を増やすために夫の短編小説の翻訳を後半に入れましたが、前半は私のアメリカ生活の思い出で、前述のブログサイトに載せた私の記事を書き直したものでした。

その出版報告も兼ねてのことだと思います。私はライラックさんに尋ねました。ライラックさんもブログ記事を本にしたいですか、と。彼女は次の言葉で答えました。

ブログは閉鎖されたけれど、そこに書いた記事には想い出が詰まっているから、本として手元に残したい・・・

こうして彼女のブログ記事の書籍化が決まったのです。2022年6月22日のことでした。

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